2019秋シーズンのチームKastane・バイイングトリップの様子を、
思い出と共に紹介します。
2020.12.20Asami Narita
こんにちは。
BUYERの成田麻美です。
今回は、”Many lovely encounters on trips in London, Berlin.(前編)”と題し、
昨年秋に訪れた、チームKastaneでのバイイングトリップの様子を紹介したいと思います。
シーズンごとに行っているこのバイイングトリップは、展示会やショップを回ったり、自身の気分や想いを確認しながらシーズンのラインナップをイメージする、とても貴重な機会です。
コロナの流行で今は難しくなってしまいましたが、いつかまた自由に旅に出掛けられる日を願いながら、昨年の旅を振り返ります。
最初に行き先に決めたのはドイツ・ベルリンで、人々のリサイクルへの意識がとても高いと聞いたのがきっかけでした。街の至る所にリユースボックスがあり、リサイクル率65%と世界的にもトップクラスとのこと。分別の意識もしっかりと根付いています。
遅ればせながら少しずつ「サスティナビリティ」について考え始めたところだったわたしは、
この街に呼ばれたような気持ちになり、ぜひ行ってみたいと思ったのでした。
もうひとつ、わたしの中で漠然と気分だったモードなアイテムのイメージも形にすべく、ロンドンを経由してベルリンへ、という行程に決定しました。
〜In London〜
ロンドンでの旅のメインは古着探し。
Brick Lane vintage market.
20年代から、90年代までのヴィンテージ品がずらり。フロアにお店が所狭しと並んでいて見応え十分。あまりの数に、少し怯みました…!
わたしはいつも古着を見始めるときには、必ず独特の緊張感を覚えます。
「絶対にいい出会いを見落としたくない」という気持ちがそうさせるのか、
ワクワクする気持ちと同時に、使命感にも似た気持ちが沸いてくるのです。
集中力を高め、感覚を研ぎ澄ませて、宝探しのように、気分に合わせて、探る、探る。たくさん選んだ中でもわたしが心を奪われたのは、クロップドのレザージャケットと光沢のある合皮のスカート。
わたしはレザー腹巻き、と呼んでいます。
おそらく世界一パンクな腹巻きは、スタイリングのアクセントとして使います。
気づけば全身レザーだらけ。自らの気分をしかと、確認しました。
レイヤード欲がくすぐられるアイテムが大好きなんです。
それにしても、ロンドンは街歩きが楽しい。
街中に溢れる、ストリートアートの数々。
一歩一歩を進めるごとに、目に映る景色がどんどん変わっていくのが面白い。
NYのストリートアートともまたムードが少し違って、メッセージや文字よりもペインティング、人物画などが多い印象。街中がまるでミュージアムのように感じました。
ノッティングヒルの高級住宅街を進むと、一角に突如露店が軒を連ね始めます。
沢山の人が賑わう、ポートベローロードの蚤の市。
服だけでなく、絵や骨董品、食器などがずらりと並んでいて、その長さは果てしなく、2km先まで続いています。
Portobello market.
ここはものすごくタイプなものが溢れていたブース。
金糸の刺繍の入ったベロアのウエスタンブーツや、なんとも心をくすぐられるデザインの効いた80sのワンピースなど。
昔の人からデザインを学ぶような気持ちで、夢中になって服を見ていました。
デザインもののジャケットや、取り外し可能なアイテムが欲しい、と思ったのはこの時ですね。
セカンドストア(古着)で見つけたデザインアウターがかわいすぎて、2人ともきゃーきゃーとはしゃぎました。
ここには載せきれないですが、古いセディショナリーズを山ほど収集しているお店や(さすがロンドン!)、聞いたことがないようなデザイナーズのブランド古着を集めた店まで、くたくたになるほど服を見まくって、刺激的でファッション欲の高まったロンドンの2日間でした。
後編はメインのベルリンの旅!
次回もお楽しみに!