旅は3日目へ突入。いよいよ今回のメインの目的地であるドイツ・ベルリンへと到着しました。
2021.02.24Asami Narita
こんにちは。BUYERの成田麻美です。
前回の記事に引き続き、2019年のチームKastaneのバイイングトリップの模様を紹介したいと思います。
旅は3日目へ突入。私たちはロンドンを離れ、いよいよ今回のメインの目的地であるドイツ・ベルリンへと到着しました。
ベルリンというと「なんとなく薄暗いイメージ」とイメージだったのですが、
わたしたちが訪れた10月のこの時期は、天候にも恵まれ自然が溢れ、とても気持ちが良かったです。
銀杏並木が綺麗に色づいていて絶好の街歩き日和。落ち葉で足元が埋め尽くされ、歩いているだけで目が楽しい。
気温的にも一年の中でも一番ファッションを自由に楽しめそうな予感がして、到着早々胸が躍りました。
街をアテンドしていただいたのは、ベルリン在住の著名な日本人ライター、宮沢香奈さん。
プランを考え中…。
ベルリンにおけるリユース意識は、ファッションというジャンルにおいてもすでに当たり前の概念として根付いているようで、街中には古着を取り扱うセカンドストアがたくさん並んでいました。
ベルリンの若者たちはハイブランドの新品をブティックで買うことは稀で、このセカンドストアで揃えることがほとんどなのだそう。
わたしたちも早速、お店をまわってみることに。
ノイケルン地区
<newswei vintage>
まず驚いたのは、古着を取り扱うお店の多くがとてもハイセンスで、まるでインポートのセレクトショップのように見えたこと。
品物が所狭しと並ぶスリフトショップとはまた違い、ゆったりとした空間にアイテムが陳列され、状態もかなりきれいなものが多い。そしてなによりもプライスがお手頃なので、チーム一同歓喜に包まれました。
ハイブランドのお宝ものもランダムに混ざっていて、ワクワクするラインナップ。
素材感がかわいかったこの子が忘れられない。
着こなしがとっても可愛かったお店の彼女をスナップ。
多国籍な人々が集まるベルリンは、ショップ毎にさまざまな個性に溢れていて、コミュニケーションが楽しい。
わたしも気分が上がった3点をGET。
この時買ったサテンのワンピースは今も愛用しています。
レイヤードのインナーに活躍中。
<Let them eat cake.>
ここで取り扱っていたヴィンテージのフラワーベースがとても可愛くて、胸を射抜かれました…!
ドイツやオランダの古いデザインのものは、ハンドペイントされたものも多く、1点ずつ味わいが違うのも素敵。
この時からどんどん置物や陶器に興味が沸いてきて、今では自宅は、たくさんのお気に入りの花器が集まりました。
宮沢さんに紹介していただいた「marumarkt」にて購入したvintageの花器とその他、頂き物たち。
自宅で過ごす時間が長い今だからこそ、心地よくいられる空間が心の癒しですよね。
それにしてもベルリンは、什器や花器を使った空間づくりが上手で素敵なお店が多くて、とても勉強になりました。
可愛いものに囲まれて会話も弾む。よね。
【THE STORE X】
ここは名前は忘れてしまったのですが、休憩に立ち寄ったコーヒーショップ。
このライティング、かわいかったなぁ。
実はKastane京都店のリニューアルの内装にも、このイメージが取り入れられています。
お店に行くことがあれば、ぜひこのイメージを探してみてくださいね。
セカンドストアは紹介しきれないくらいたくさんあったのですが、「家族の日」である日曜日は、ほとんどのお店が閉まっています。
その代わり日曜日には蚤の市やフリーマーケットがあらゆるところで開催されていて、私物の洋服や自作のアート作品などが販売されています。
私たちも旅の中日の日曜日、マーケットのひとつに出かけました。
【Nowkoelln Flow markt】
たくさんのブースが並んでいます。
マーケットへ続く川沿いの道にはたくさんの若者たちで溢れかえっていました。
天気も良くて気持ちよさそう…。
このマーケットで、素敵な出会いがありました。
SUBINKIM.さん。
韓国出身のペイントアーティストの彼女。北京とパリでファッションを学び、ベルリンでインディペンデントデザイナー兼アーティストとして活躍中。
この旅ではタイミングが合わず行けなかったのですが、「GRUS GRUS」というベルリンで人気のヴィンテージショップで彼女の作品が展開されていました。
ヴィンテージのシルクシャツに施されたハンドペインティング。
色遣いやタッチが柔らかくてかわいい。
アップサイクルな取り組みということにも惹かれました。
このご縁がきっかけになり、この年2020 SS Kastaneのシーズンカタログで特別に作品を作っていただきました。
と題して、シーズンテーマの「Sundaybest fortomorrow」をイメージして、8人のアーティストの方々に作品を作っていただいたのですが、SUBINさんが描いてくれたのは箔のペイントアート。
いつもそうですが、こうして偶然の特別な出会いから新しいものが生まれていく感動は、何にも代えがたい貴重なものだと感じます。
2020年AWカタログに引き続き、まもなく公開される今年の2021年SSのカタログでも今気になるアーティストの方の作品を掲載させていただいています。
みなさまにお届けするのが今からとても楽しみです。
まだまだ紹介しきれないほどたくさんの旅の思い出があるのですが、今回はこの辺で。
そう遠くない未来に、また新しい出会いや感動を探しに自由に旅に出られるようになることを心待ちにしています。
BUYER 成田